くすのきのさいじき ~子どもたちの季節折々の楽しい行事や遊び~
5月 「草花の香り」
「草花の香り」
五月に芽吹いた木の葉や野の草は、まだ柔らかくほのかに青々とした香りがします。自然はこよなくすばらしい贈り物を子どもたちに与えてくれ、野原や庭先には、ツツジ・エニシダ・白つめ草・赤つめ草・アザミ・キンケイ菊など、色とりどりの花が子どもたちの遊び心を刺激し、心踊らせるのです。
草花の持つ形の面白さ、色の美しさ、放つ香り、手で触った感触、時には味わう楽しみなど、子どもたちの感性に働きかけます。そして、草花遊びを通してたくさんの驚きや不思議と出会い、「もっと知りたい、もっと遊びたい」という探求心や好奇心がむくむくとふくらんでまいります。
全部、命をもったものであることを感じてほしいのです。人間同士の関係だけにとどまらず、もっともっと広い命の大切さ尊さを、言葉だけでなく実際に触れることで実感できると思うのです。自然に対して驕ることなく感謝の念を持ち過ごしてほしいと思います。
(園だより『くすのき』より一部抜粋)